金融機関コード1507
富士宮信用金庫ごあいさつ

平素は、私ども富士宮信用金庫をご支援、ご愛顧いただき厚く御礼申し上げます。
ホームページでは当金庫をよりご理解をいただくため、経営理念に基づくビジョンや業績・経営状態に加え、事業内容、地域とお客さまへの取り組み状況などをわかりやすく掲載をしております。何卒ご高覧賜り、当金庫の現状をご理解いただければ幸いです。
令和5年度の日本経済はコロナ禍からの急速な回復により、個人の旅行や関連消費が拡大し、また円安によるインバウンド需要も復活して旅行・宿泊業を中心に大幅に改善しつつあります。一方、高騰した原材料等の価格転嫁は業種や地域によって大きく異なるほか、人材難により機会を失う中小企業は少なくありません。また食品などの生活必需品の値上げも消費者マインドを下押しする結果となっており、業種や購買層によって景況感や消費性向の足並みが揃うためにはしばらく時間がかかりそうです。
海外に目を向けると欧米を中心に数年来に亘る超低金利政策を大きく転換し、急ピッチで利上げを進めています。コロナ禍からの急速な回復が物価上昇(インフレ)を招き、各国がその対策を迫られたためです。そのような中、今年に入り米国では3つの銀行が破綻しましたが、これは金融システムがいったん信頼を失えば簡単にその安定が崩れることを示しています。日本への影響は限定的であると思われますが、現段階では信用不安を抱える欧米に経済をけん引する期待は薄く、目下アメリカを中心に各国が協力して信用不安の拡大を防ぎ、預金者の信頼を回復することが急務となっています。
当金庫は「地域の成長と前進を求め みなさまと共に歩みます」の経営理念のもと、協同組織金融機関として地域が抱える課題の解決に尽力してまいりました。私どもの本懐は、顧客本位の地域・事業支援を基軸とした、金融仲介機能を発揮することが何より重要であると認識し、役職員一人ひとりが、信用金庫のあり方として、「地域経済発展への寄与、地域中小企業の育成健全化に貢献するものでなければならない」を念頭に、「みやしん」らしさを発揮し、融資の小口多数取引主義に原点回帰することで地域に根差した経営をめざしてまいります。
当金庫は今年創立90周年を迎えました。引き続き地域社会の未来に貢献できるよう、役職員が一致して次の創立100周年に向けて新たな歴史を地域のみなさまと共に創造してまいります。
みなさまにおかれましては、より一層のご支援を賜りますようお願い申し上げます。
令和5年7月
理事長 小池孝治